ヘルペスとは

ヘルペスは一度かかると繰り返す？再発を防ぐ方法とは

ヘルペスウイルスは一度感染すると、体内の神経節に潜伏し続けるため、再発しやすい特徴があります。特に、以下のような要因が再発を引き起こす可能性があります。

• 免疫力の低下（風邪や過労、ストレスなど）
• 紫外線の影響（特に口唇ヘルペス）
• ホルモンバランスの変化（月経や妊娠時）
• 外的刺激（性器ヘルペスの場合、摩擦など）

再発を防ぐためには、免疫力を維持することが重要です。規則正しい生活を心がけ、バランスの取れた食事や十分な睡眠を確保しましょう。また、ストレスを適切に管理し、適度な運動を取り入れることも効果的です。

さらに、ヘルペスの再発を抑えるために抗ウイルス薬の予防投与が有効な場合があります。特に、年に３回以上再発を繰り返す場合や、重度の症状が出る場合は、医師と相談のうえ、適切な予防治療を検討することが推奨されます。

「チクチク・ヒリヒリ」は発症のサイン！ヘルペスは早めの受診が重要

ヘルペスの発症前には、多くの人が「チクチク」「ヒリヒリ」といった違和感や軽い痛みを感じることがあります。これはウイルスが活性化し、皮膚の表面に出てくる前兆です。この段階で抗ウイルス薬を使用すると、症状を軽減し、発症を防ぐことができる場合があります。

実際に、水ぶくれが形成されてしまうと、ウイルスの増殖が進み、治療に時間がかかることがあります。抗ウイルス薬は早期に服用するほど効果的なため、違和感がある場合には、すぐに皮膚科を受診することが重要です。

また、ヘルペスを初めて発症した場合、特に性器ヘルペスでは重篤化しやすく、強い痛みや発熱を伴うこともあります。このため、初感染の際は早急な診断と適切な治療が必要です。

ヘルペスウイルスの発症を抑える治療と予防法

ヘルペスウイルスは一度感染すると体内に潜伏し続け、完全に排除することはできません。しかし、適切な治療と予防策を講じることで、再発の頻度を抑えることが可能です。

• 抗ウイルス薬

  皮膚科では、抗ウイルス薬を使用して治療を行います。具体的には、バラシクロビル・アシクロビル・ファムシクロビルなどの内服薬が主に処方されます。これらは、ウイルスの増殖を抑える効果があります。通常、水ぶくれができる前の初期症状が現れた時点で治療を始めることで、症状の重症化を防ぐことができます。
  治療が開始されれば、通常は5日間の服用で十分とされています。

• 外用薬

  市販されている口唇ヘルペス用の塗り薬もありますが、これらは再発に対する治療としてのみ認可されており、初めて発症した場合は医師による診断が必要です。皮膚科では、症状に応じて外用の抗ウイルス薬を処方することもあります。

• 予防法

  予防内服：年３回以上再発を繰り返す場合は、チクチク感などの前兆症状が出現したら 抗ウイルス薬を内服するPIT療法も可能。これはあらかじめ抗ウイルス薬処方をうけておいて、初期症状がでたら内服する治療です。

  • 日常の免疫力向上：バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理
  • 紫外線対策：特に口唇ヘルペスを予防するためにリップクリームや帽子を使用
  • 性行為時の予防策：コンドームの使用で性器ヘルペスの感染リスクを低減

厚生労働省のデータによると、日本国内の成人の約7割がHSV-1に感染しており、性器ヘルペスの感染率も増加傾向にあると報告されています。特に20代から30代の若年層において、新規感染が増えていることが指摘されています。

ヘルペスは一度感染すると体内に潜伏し、再発しやすい病気ですが、早期治療と予防策によって症状を抑えることができます。特に「チクチク・ヒリヒリ」といった初期症状を感じたら、すぐに皮膚科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療を提供しております。ヘルペスにお悩みの方は、愛知県日進市のたけのやま皮ふ科までご相談ください。